少女マンガと男性主人公

少女マンガを男性が読むのかという話と関連して、少年マンガの主人公の多くは男性であるのに対して、少女マンガはそうでもないかなあなんてことを考えました。
主人公の性別によって少年マンガか少女マンガかが決まるわけではないけれど、たとえば「ブルーソネット」と「ラブシンクロイド」は同じ作者で主人公はどちらもサイボーグ*1ですが、掲載誌からすると少女マンガと少年マンガで読んだ印象としてもそんな感じです。特に女性だけの惑星に召喚された男性主人公という設定は、少年マンガならではという気がします。
しかし実は同じ著者に「宗三郎・見参！」という作品もあって、これは女子高に転校してきた男性主人公という設定なのですが、少女マンガ誌に掲載です。

男性も読む少女マンガとして有名な「動物のお医者さん」の主人公のハムテルは男性ですが、同じ著者が青年誌に描いてる「おたんこナース」は女性主人公です。ここでは男性主人公の少女マンガと、女性主人公の少年マンガになってます。
「チャンネルはそのまま!」だとメインは女性だけど群像劇っぽく男性視点の回もあります。

逆に少年マンガでも「レイリ」は女性主人公だし、「攻殻機動隊」や「紅殻のパンドラ」だってそうです。なので少年マンガの主人公が男性というのも別にそうでもないのかも。

*1:ラブシンクロイドは厳密にはサイボーグではないけれど、自分そっくりに作られた機械の身体を生身の脳で動かしてる。