Log of ROYGB

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人間と違う異星生物

プロジェクト・ヘイル・メアリーを読みました。
映画かもされるみたいで、記憶を無くした主人公の目覚めから始まるというのは映画っぽさを感じました。謎の究明のために送られた宇宙船という設定は、2001年宇宙の旅などを連想させます。ボーマン船長も一人になりました。
本作に登場するSFガジェットは黒いモノリスではなく、アストロファージと名づけられた黒い粉末。これが太陽の光を奪って世界に危機をもたらし、そして世界を救うための宇宙船もアストロファージによって実現します。
主人公は中学教師で、いきなりアストロファージ対策の為に呼び出されます。本人の意思とは関係ないところで巻き込まれていき、読者には宇宙船に乗ることもわかってますが、本人にはわかってません。後半でわかる宇宙船に乗る経緯では、本人が世界を救うための決断をしたのではなく、教師として子供たちを教えたい、そういって乗船を断ります。
そういうヒーロータイプから程遠い主人公が、ラストでは自分の生命をかえりみず、世界を救う為の決断をします。