AM放送の終わり
ラジオのAM放送をFMに変えてAMは無くすというニュースがありました。
ラジオのAM放送廃止を要請へ FM一本化、民放連 | 共同通信
ゲルマニウムラジオが使えなくなってしまう。
2019/03/22 19:56
ゲルマニウムラジオというのはすごく簡単なラジオで、小学生くらいでも作ることができ、電池も不用です。電波を音にする検波に使っているゲルマニウムダイオードから名前が付けられています。もっと以前は天然の鉱石と針を使っていたので鉱石ラジオとも呼ばれます。
ダイオードを1本使うだけで、電波から音声に信号を変換することが出来るのはAM変調という仕組みのおかげです。電波の強さである振幅を、音声で変えるのがAM変調で、空気の変わりに電波を振動させているイメージです。
振幅ではなく周波数を変える周波数変調というのもあります。FM変調です。
FM放送は周波数変調を使っているからFMで、音がいいことや混信に強いという特徴があります。AM放送だと夜になると外国など遠くの放送局の電波も入りやすくなって混信してしまうことがありますが、FMだとそういうのはあまり起きません。
そういう意味ではFM変調の方が優れているのですが、周波数を変えるという方式の為にAMよりも広い範囲の周波数を使う必要があります。なのでAMラジオのように低い周波数の中波ではなく、高い周波数の超短波がFMラジオでは使われています。
低い周波数の電波だと山奥などでも届きやすいという特徴もあります。周波数が低いと、空にある電離層によって反射されることで山やビルの陰であっても届くというわけです。
なのでAM放送をFMに変えてしまうと、受信しにくくなる場所もでてくるかもしれません。また遠くのラジオ局を受信するというのも難しくなりそうです。
日本ではなく海外での話として、FM放送をデジタル化するなんてのもあります。AM変調やFM変調のようなアナログ変調ではなく、地デジのようなデジタル変調を使ったラジオにするともっと便利にはなりますが、今までのラジオは使えなくなります。
「大航宙時代」の続編を原書で読む2
前回は第3章までだったので、今回は第4章から第6章まで。
第4章 セントクラウド軌道上 2352年2月19日
ブリルと2人で夕食。船ではなくステーションのレストランで。
船に戻ってピップとの副業などについて話す。
第5章 セントクラウド軌道上 2352年2月19日
部署と同時に寝床も変わったので、あらたな隣人との挨拶。
翌朝は食堂での最後の仕事。そして新入りの出迎えに行くイシュ。
第6章 セントクラウド軌道上 2352年2月20日
指定のゲートで新入りのサラを待っていたイシュは、彼女の外見に少しおどろくが、6ヶ月前に自分がされたのを思い出しながらエスコートする。
ミスターマックスウェルへの報告後に、新入りを食堂に連れて行ったイシュは、いつもと違ってテーブル上が片付いてないのが気になる。サラは上司のクッキーに掃除をするように言われてほうきを渡されそうになるが、まずテーブルを拭くための布巾を要求。
今回はここまで。場所は軌道上のステーションにドッキングしたままだし、19日から20日までしか時間もすすんでませんが、ストーリーは進みます。
新メンバーのサラを同僚になるピップではなくイシュが迎えに行かされたのは、イシュの次に入ってきた新入りだったからみたい。そして前の巻では迎えられたイシュが、新しいメンバーを船に迎えるというわけです。
食堂でのあれはクッキーがワザとテーブルを汚れたままにしておいて気が付くかテストしたのですが、そうすると前巻のコーヒーも、と今になって思い当たるイシュ。
単語メモ
dunno:これはdo not knowを短縮した口語表現みたい。
「大航宙時代」の続編を原書で読む1
以前に「大航宙時代」というSFを読んでわりと面白かったのですが、いつまで待っても続編が出ない。アメリカではシリーズになっているので、日本で出版されないのはあまり売れなかったからなんでしょう。
じゃあということで原書を電子書籍で買ってみたのですが、やはりちょっと難しくて少し読んだ状態で止まってました。
キンドルの読み上げ機能を使えば前よりも進むかもと思って、もう一度最初から読み直すことにして、内容も忘れないように記録しときます。
2作目のタイトルは“Harf Share”で、これは前作が“Qartr Share”であったので主人公のイシュが出世するんだろうなというのは想像できます。
第一章 セントクラウド軌道上 2352年2月19日
主人公イシュと仕事仲間のピップは船長に呼び出されます。船の幹部が勢揃いした席での良いニュースと悪いニュース。
第二章 セントクラウド軌道上 2352年2月19日
食堂での仕事。仲間の船員が辞めることを知って驚き、新しく入ってくる新入りがどんな奴か心配して愚痴をこぼすダイアン。彼女は新入りが誰なのかを知って、驚くことに。
第三章 セントクラウド軌道上 2352年2月19日
新しい上司のブリルとステーションでの買い物を楽しむイシュ。四半株から半株へと変わったので持ち込める荷物の重量制限もアップしたので、副業の交易品や私物を買うのが目的。
とりあえずここまで。全部で25章なので、先は長い。
以前にも読んでいたのでおおよそのストーリーは覚えてました。この先は主人公が自分が抜けた代わりに入ってくるメンバーを迎えにいったりする話がでてきます。
気になった単語メモ
kinda:これはkind ofを短縮したもので、口語ではわりと使われるらしい。
Sar:目上の人への呼びかけとしてはSirのはずだけど、Sarがわりと出てきてる。人名かも。
前巻の原書をサンプルでちょっと読んだけど、やはりSirの意味で使ってるから、主人公の訛りみたいなのを意図してるのかなあ。
Half Share (Trader's Tales from the Golden Age of the Solar Clipper Book 2) (English Edition)
- 作者: Nathan Lowell
- 出版社/メーカー: Durandus
- 発売日: 2012/12/12
- メディア: Kindle版
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Quarter Share (Trader's Tales from the Golden Age of the Solar Clipper Book 1) (English Edition)
- 作者: Nathan Lowell
- 発売日: 2012/12/10
- メディア: Kindle版
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電子書籍会社の変更
eBookJapanがヤフーと一緒になって表示やアプリが大きく変わってしまった。背表紙での表示は使ってなかったからいいとしても、作家でまとめる機能は使ってたのでなくなったのは不便。このあたりの使い勝手の問題は、要望が出ればそのうち修正されるかも。
大きく変わったのは、無料連載みたいなのに力を入れてるみたいなところ。以前も無料の雑誌katanaを発行したりもしてたけど、だいぶ前に終わってしまった。
eBookJapanはマンガの扱いが多かったのが使い始めた理由だけど、割引き販売が少ないので新たなシリーズとかはhontoで買ったりもしていた。
そういえばhontoもニフティのbk1が無くなって吸収されたことで使うようになったのだった。hontoは紙の本の送料無料が3000円以上になってこれまたかなり不便になった。紙の本を買った後に電子書籍を買うと50%引になるのは良かったけど、無理してhontoで買わないでもいいかなあ。
新しくなったアプリでマンガを読んでみたけど、ページめくりがひっかかるのに違和感。途中までは絵が表示されたままなめらかに移動してるのだけど、あるところまで行くと急にジャンプする感じ。
国民は国の株主か?
国の借金が国民一人あたり○○万円、といったニュースがあります。国というのが自分達とは別のどこかにあるものだとすると、国民一人あたりで計算する意味が不明です。
しかし国民は国の主権者であるわけで、それならば国の借金は主権者たる国民の借金でもあると考えることもできます。
他の例、たとえば株式会社と株主で考えると、株主は企業の活動によって配当や株価の上昇といった利益を受け取ることができますが、株価の下落により不利益をこうむる場合もあります。
株主の場合は最悪でも持ってる株の価値がゼロになるだけで、それ以上の負担を求められることはありません。国と国民の場合でもこれと同様に、持っているお金の価値がゼロになることによる損失までで、マイナスの借金に対しては責任を持たないと考えることもできます。
別の考え方として、国の借金返済は税金によって行われるので、やはり税金を支払う国民の負担なのだというのもあります。この考えだとかならずしも日本国籍を持つ国民だけでなく、日本で働いたり買い物をして税金を支払う外国人も借金の返済者に含まれます。
お札を沢山印刷すれば借金返済が可能になるという、従来の経済学とは少し違う意見もネットなどでは目にします。ある程度までなら、株式会社が追加の株式を発行して資金を調達するのと同じようなことを紙幣の発行でするということも可能でしょう。ただ株式が増えると株価が下落して既存の株主が損をするように、紙幣を大量に発行すると、お金の価値が減少してお金を持っている人が損をします。
株式会社の場合だと日常的な業務は社長や役員によって決めますが、大きな事だと株主総会で可決される必要があります。国の場合だと国会議員や大臣が会社の役員で、選挙が株主総会に相当するといったところでしょうか。選挙の場合は株主総会のように具体的な議題で決めるわけではありませんが、候補者の公約など選挙の争点はあります。
また株主総会だと株式の数により議決権は違いますが、選挙では一人一票が原則です。
予算が可決されないから給料を払わないのは合法なのか
アメリカの話ですが、大統領の出した予算案を議会が可決しないために予算の執行ができず、多くの公務員に給料が支払われないというニュースがやってます。
実際にそうなっているということは、アメリカの法律上は一時的とはいえ給料を支払わないのは合法なのかなあと不思議な感じがしました。日本でも残業代が予算オーバーで支払われないといったことはたまにあるみたいですが、基本給が支払われないということはさすがに無いんではないでしょうか。
民間企業の場合は給料を受け取る権利というのはわりと強く、例えば倒産などの場合でも他の債務よりも優先的な請求権があるみたいです。アメリカでも民間企業はそうなんだろうけど、公務員がそうではないというのは何か不思議。
少し似ているかもと思ったのはフィリバスターと呼ばれる議会で長時間演説をすることによって少数派が多数派に対して対抗する仕組み。古い映画の「スミス都へ行く」では、ひょんなことから議員に選ばれたスミスしがこのフィリバスターを行います。
予算の否決は多数派によって行われるので、少数派のフィリバスターとは違いますが、議事進行を妨害するようなフィリバスターとアメリカ全体の動きを制限する予算の否決は少し似ているような気もします。