正義と悪

正義と悪が戦う話では、両者が別々に存在する場合以外に、悪がまず存在する話と、それとは逆に正義が最初の原因を作る話があると思います。

悪が最初に存在する話というのは、「仮面ライダー」や「サイボーグ００９」のように主人公が悪の組織にさらわれて改造されたというような場合です。主人公たちの持つ特殊な能力は、悪の組織に由来します。「デビルマン」では、自覚的にデーモンの力を利用しようとします。他には「バオー来訪者」などでしょうか。

正義が最初の原因になるというのは、「キャシャーン」のように本来は人の役に立てる目的で作り出したロボットが反乱を起こしたというような話の場合。キリスト教の聖書などにおける神と悪魔の戦いも似たような感じかも。悪魔も、元はといえば神の使いの天使であった堕天使という設定なので。

最初のパターンだと、正義は悪から生み出され、悪を倒すことだけが正義の存在意義のような感じだし、もうひとつの方だと悪を生み出すのが正義とこれまた少し変です。しかしまあ、わかりやすい悪が存在しないことには正義の出番もあまり無いのかもしれません。