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難病SF

TVドラマなどで難病ものと言われるジャンルがあります。主要な登場人物が病気でラスト近くで死ぬというのが特徴です。人が死ぬというのは実際に起きれば大変だし、ドラマであっても感情を大きく動かします。だから安易に感動させる手段として使われることも多く、そういったものを多少の皮肉をこめて難病ものと呼んだりするみたいです。多くは若い女性が病気になります。
難病ものはドラマだけでなく小説やマンガなどにも見ることができます。


ここではSFの難病ものについて少し考えて見ます。初期のSFは月に行ったり、地底探検をしたりと冒険小説がベースになっているものが多いです。スペースオペラというのは西部劇のホースオペラをもじってつけられたもので、拳銃のかわりに光線銃を腰につけた主人公が馬の代わりに宇宙船に乗って旅をするからのようです。それらと同じように難病もののエッセンスが入っているSF作品もわりとあります。
宇宙戦艦ヤマト」は戦争SFや冒険SFでもありますが、沖田艦長が不治の病であり物語の終盤で死を迎えるという点で難病SFでもあります。「ガッチャマン」や「新ガッチャマン」ではコンドルのジョーが、そして「ガッチャマンF」では大鷲のケンが命の危険もある体の不調をかかえている難病SFです。
SF作品の場合は必ずしも難病で死を迎えるとは限らず、SF的発明によって命が助かる場合もあります。


日本でも人気のある海外のSF小説で、難病SFに当てはまる作品があります。SF的要素をなくした場合は、主人公の女の子が外国をはるばる旅をしてるうちに悪い病気にかかってしまい病の床で家族への手紙を書く、というような内容です。